2016年07月30日

過去との決別という意味での東京スカイツリー。

大学受験の合間に浅草の吾妻橋に来てみたときも、父が単身赴任していた時、一緒に日光に行った時も全く同じ風景が広がっていた。唯一違うのがスカイツリー。2007年に父が倒れて帰らぬ人となったとき、しばらく東京にも行くことも出来なくなった。そんなさみしい気持ちを吹っ切ってくれたのがスカイツリーである。これが父の死後、何年もかけてゆっくりゆっくり伸びていくことで気持ちの整理がついた、というか、過去と決別することができたと思う。今はスカイツリーが昔からそこにあったかのような顔をしてそこに立っている。
2016.7.30 隅田川花火大会の余韻覚めやらぬ吾妻橋のたもとにて。
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2016年07月02日

父の行きつけの店

父が単身赴任で横浜に行く前、ちょっと飲みに行こうと繁華街へ誘ってくれた。
父の行きつけのバーは新天地あたりにあり、中に入ると着物を着た清楚なママが出迎えてくれた。
僕がたま〜に誘われていく田舎のお店とは全く違う雰囲気だった。
「こいつ、息子だよ。」と父はママに紹介してくれた。
俳句の先生でもあり、父は覚えたての携帯メールでママから指導を受けていた。
この交流は横浜に行ってからも続いていたらしい。

帰りがけ、また広島に帰ってきたら行こうな、と父は僕に言った。

単身赴任中、ちょっとした体調の変化で父は帰らぬ人となった。
運命なんていつどうなるかわからない。
ママは広島で催された父のお別れ会にも来てくれたが、少し年老いて見えた。

父とまたそのお店に行くという約束は、とうとう叶わなかった。
posted by ぜごん at 12:37| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする