2006年03月02日

大学卒業の頃(3)

その後、僕はラウンジの近くにある自販機でウーロン茶とオレンジジュースを買った。
ベッドの前の折りたたみ式のイスを出して、バイトの店長にもらった包みを開けてみた。

助六のほかに銀紙でくるんだゆで卵が3つ入っていた。それらをすべて食べたあと簡単なベッドメイクをしてフトンにくるまった。
持っていた小型のラジカセに洋楽やフュージョン、歌謡曲からサークルで演奏した曲まで入った特製テープをセットした。

一通り聴き終わるまでに一旦は寝入ったが、それから揺れのために1時間おきぐらいに目を覚ました。
そのたびに窓から見える駅名は少しずつ広島に近づいていた。

1994年3月27日

車内のアナウンスが再び始まった。フトンから出てトイレに行った。
西条あたりはこの時期にもかかわらず霜でそこらじゅうが真っ白だった。
そういえば2、3日前に家に電話したとき、少し雪が降ったと言っていた。

特製テープのラストの曲がさだまさしの曲で、

「♪改札口を抜けたならもう、ふるさとは春だから。」

この歌詞で締めくくるようにあわせて作ってきたのに雰囲気がまるで違う。

朝6時35分、列車は広島に到着した。

(つづく)
posted by ぜごん at 12:54| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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