2010年04月30日

歴史小説はあまり読まなかった。

僕の父親は大学で国際法を教えていた。

1987年、高校1年の時、ちょっとした病気で検査入院したときに、父のゼミの学生さんがお見舞いに来てくれて、暇をもてあましている僕に一冊の本をくれた。

司馬遼太郎「竜馬がゆく」の第一巻である。

当時僕は県外のラジオに夢中になっており、あまり本を読まなかった。ましてや歴史小説など、という感じで、その学生さんには悪かったが入院中は愚か退院してからも一冊も読み通すこともしなかった。

その後、4巻の途中、勝海舟が神戸に海軍塾を開いた頃に21世紀を迎えた。
それからはまったく開いてなかったが、今年、大河ドラマで「龍馬伝」が放送されるのを機に、久し振りにその4巻を開いてみた。「平成12年 発行」と書かれたその本は既に黄ばんで古臭い匂いがする。

その後得た予備知識も手伝って、今回は素直に読み進めることが出来た。不惑の年も近くなり、司馬さんのリズミカルな文体も小気味良く感じられるようになっていた。そのうち、ある記述に目が止まった。

同郷の藩士が龍馬に会ったとき、龍馬は短刀を差していた。その藩士が尋ねると、長刀では動きにくいだろう、と答えたそうで、その後藩士が短刀を手に入れて差していると、今度は龍馬は今はそんなのは時代遅れだ、とピストルを持っていた、というのだ。最後に藩士がピストルを手に入れて龍馬に会いに行くと、「ハハハ、俺は今は(武器じゃなくて)これだよ。」と万国公法(当時の国際法)の本を見せた、というのである。

この話は万国公法の部分からは事実かどうか分からないらしい。
しかし幕末、国を治めるのに武器より法律が有効な手段になってきた、いわば時代の変化を端的に伝えているエピソードである。

あの学生さんが僕に見せたかったのはこれだったのか、と思った。
父も専門の本以外、小説などほとんど読まなかったから、この話を知っているかどうかは分からない。
ただ父が一生かけて選んだテーマの意味がちょっとだけ分かったような気がする。
posted by ぜごん at 22:51| 広島 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

ヤリ始めて即日で7万ゲットォォォォ!!!!
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ていうか俺、女にお任せしてティソポ出して寝てただけだぜ?www
ぶっちゃけ簡単すぎんだろこれ!wwwww
Posted by 俺の給料の半分が1日でwww at 2010年05月16日 04:58
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