2006年04月15日

ハーモニカの調律師(1)

学生時代所属していたハーモニカのサークルでは、定期演奏会が近くなると、調子の悪いハーモニカを集めて、ハーモニカの調律師さん(?)のところに持って行って直してもらっていた。

京王線で新宿まで出て、そこから中央線でしばらく行くと阿佐ヶ谷という駅がある。
ここで降りて10分ほど住宅地に入ったところにその家はあった。

調律師さん、と入っても定年後趣味の延長でされている感じの人で、元々は銀行に勤めていたらしい。
まず最初に手土産に駅前で和菓子を買っていく。一緒に行った先輩の話では、ここで買うのが恒例となっているらしい。

家に入ると、父より10歳くらい年上の調律師さんが出迎えてくれた。
作業場に入ると、工具や機械類が所狭しと並んでいた。

僕らは、大きいのから小さいのまで、みんなのハーモニカを袋から出した。
厳しい秋合宿などを経て、リードが折れてしまったもの、音程の狂ったものなどが相当ある。

彼は早速その一つを取って、音階の出る機械で音を一つ一つ順番に確かめながら吹き始めた。
そのうちの一つが音程が低くなっていて、「これだな。」という感じで狙いを定めた。
(つづく)
posted by ぜごん at 22:35| 広島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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