2005年08月01日

納涼船と櫂伝馬

この時期になると、旅行会社の企画で納涼船が出航する。

納涼船とは、いわば船の上の宴会場である。フェリーを一台借り切って、車の停まる部分にシートなんか引いて、前にはステージを設営し、安い地元タレントなんかを呼んでショーをやったりする。周りで飲み物を売ったり、フーセン釣り、金魚すくいなどをやることもある。

もちろん冷房なんかないわけだから、最初は蒸し暑いが、夕方港を出てしばらくすると、ほどよく風が吹いてきて気持ちがいい。ここで弁当を広げながら飲むビールはまた格別である。

目的は花火大会を見に行く、といった感じのものが多い。
前に職場の関係で参加したのは木江町の十七夜祭という花火大会だった。
造船産業が華やかなりし頃は(企業から寄付が集まるので)花火も豪勢だったというが、最近はどこも下火である。

花火打ち上げが近づくと、同じような納涼船がなんだか集まってくる。すると、祭りに参加していた櫂伝馬船(これは「アルスノヴァ、という写真集」の写真参照。瀬戸内の水軍に流れを汲む。)が、フェリーに寄ってくるのだ。すると納涼船のお客さんも心得ていて、櫂伝馬船の人に祝儀を渡し出す。

祝儀をもらった櫂伝馬船の衆は何だか盛り上がっている。
次々に祝儀をもらい、一段落すると、次のフェリーに移って行った。
その頃になると、花火の打ち上げは最高潮を迎えていた。

最近はあんまり行かなくなったけど、何かあの独特の雰囲気がいい。
都会のような、クルーズ船でワイングラス傾けながらディナーショー、とかいうのとはまた違うけど、飾らない、手作りの夏の風物詩である。
posted by ぜごん at 07:16| 広島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 瀬戸内の奥深くへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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