2005年08月04日

ちょっとコラム風に

大学受験の帰り道、高架を走る電車の車窓から下に延々と続くけやき並木が目に映った。その先に何があるのか、どうしても気になって降りてみた。

商店街を抜けると、そこには名も知らぬ巨大な神社が現れた。初めて訪れたのにどことなく親近感の感じられる街で、進学が決まると迷わずそこに下宿先を決めた。

毎年5月になると、その街ではお祭りがあって、夜になると市内の六つの神社に収められたお神輿が大勢の担ぎ手によって一斉にその”巨大”な神社に集結した。六ヶ所に散らばっているこの街の「神様」がこの日だけは一つになる。市民はみなその大役を成すことに誇りを持っていて、同じ掛け声、同じハッピで、朝まで盛り上がるのだ。

普段はバイト先で一緒にバカをやっている仲間達も、ちょっとヤンキー入ってる店長も、この時ばかりは真剣に祭りの一員となっている姿がうらやましかった。

先日、久しぶりにその街を訪れた。再開発の波で、駅前はかなり様変わりしていたが、神社へと続くけやき並木と商店街はきれいに残っていて、何だか懐かしかった。馴染みの顔と二、三言葉を交わした後、故郷を離れる「寅さん」の心持ちで街を後にした。

namiki.jpg
____________

先日書いた「めぐり合わせの妙」の番外編で、ちょうどその頃書いたもの。
パソコンの中に転がっていたので貼ってみた。
posted by ぜごん at 06:56| 広島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/5605322

この記事へのトラックバック