2007年11月29日

「明日の神話」の現物を見る。

連休中、ふらりと、本当にふらりと東京に出かけた。

水曜日くらいに決めて、ネットで往復の航空券を予約。
金曜日朝9時半の飛行機で羽田空港へ。

いくつか目的はあったが、その一つが今、広島市が誘致の要望を出している岡本太郎氏の「明日の神話」の現物を見たかったのである。

東京都現代美術館というところで、来年の4月まで展示されている、という話を聞いていた。
羽田からモノレールに、そこから地下鉄に乗って都営大江戸線の「清澄白河」という駅で降りる。

kiyosumi.JPG

そこから、下町風の町並みを歩き、深川飯のお店をいくつも横に見ながら15分ほど歩くと、そのモダンな建物はあった。

fukagawa.JPG

中に入ると、企画展の入り口があり、そこを通り抜けると常設展の入り口がある。

mot.JPG

「明日の神話」は常設展の3階、とのことである。500円を払って中に入る。

広島にも現代美術館はあるが、行ったことはなかった。
横尾忠則氏の作品やアンディ・ウォーホル氏の「マリリン・モンロー」など、おおよそ美術に疎い自分でも聞き覚えのある作品がたくさん展示されていて楽しめた。

一通り回って、3階に上がると、岡本太郎氏の作品がいくつかあり、そこを抜けると「明日の記憶」はあった。

日本テレビの特番で見たことはあったが、実際に目の前にしてみると、その大きさや色使いの迫力に圧倒された。しばらく言葉もなく立ちつくしてしまった。

あと、テレビでは分からなかったが、人物や動物など、細部も事細かに書かれていて、30分くらい見ていても飽きない。

一言では言い表せないけれど、「鮮やかな色使い」と「目付きの鋭さ」「人物の奔放な動き」こういった岡本氏の特徴が見事に強調された作品だな、と思った。

以前広島で「明日の神話を誘致しよう」といった署名をしている人がいて、僕も協力したことがあったが、本当に広島に呼ぶべきか、何だか分からなくなってしまった。

もちろん、この作品は原爆がモチーフになっている、ということから、広島に呼んで広島に来た人に今一度平和について考える機会にする、といった意義は充分にあると思う。

しかし、見た後の感想は、東京など、より多くの人がこの作品に触れてもらう環境に置いておくほうがふさわしいのではないか、そんな気がしてきたのである。

美術館を後にして、その足で表参道の「岡本太郎記念館」にも行ってきた。

okamototaro.JPG

ここは生前の彼のアトリエを改造して作った施設で、作業場やリビングが当時のままに再現されており、二階には彼の象徴的なメッセージとともに作品がいくつか展示されている。

ここは作品を鑑賞すると同時に、彼の作品や魂のこもったアトリエ、そして残した言葉に触れてください、そんな感じの施設だった。

「私は絶望を、新しい色で塗り、きりひらいて行く。
   絶望を彩る事、それが芸術だ。」


ある作品の傍らにはこんな言葉があった。
これはそのまま「明日の記憶」にも当てはまるな、と思った。
戦争で打ちのめされながらも、ほとばしるような生命の息吹を感じて欲しい、そんなメッセージが充分伝わってきた。

次回はこの作品をどこで見ることになるのだろうか?
posted by ぜごん at 22:58| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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